医薬翻訳者の洋書キッチン/ The Book Kitchen

翻訳者による洋書レビュー / Book review by a medical translator

医薬翻訳の勉強法

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こんにちは、首が鳴る鳴る、Aki です。

 

新しいカテゴリー作りました、その名も「医薬翻訳」。

仕事中にふと思いついたことをつらつらと書いていくだけ。

 

 

これまで

 

  • DHC の日英メディカルコースを受講。文系出身の自分にとっては役に立ちました。本当に何も知らない自分にとっては、医薬英語の基礎を教えていただきました。当時は量が多いなと思いましたが、今ならあっちゅう間ですね。この時期、解剖生理、薬理学、生物学を入門レベルで勉強好きになるシリーズなど)
  • 次に医薬専門翻訳学校。ちょっと変わった学校で、ある医薬の分野に特化してるため、当時は仕事に直結するのでは?と思い決断。DHC 効果のおかげで、元々の英語力も少し手伝い(米国大学出身なので)、クラスでは優秀でした。ただ、特殊分野に特化しすぎていて、一般的な医薬翻訳はあまり身に付きませんでした。でも、雰囲気はめっちゃいい。ちなみに基礎医学の時間も毎回あります。
  • 翻訳学校卒業前に翻訳会社に応募、トライアル合格アメリア経由です。トライアルは DHC 効果ですね。チェッカー兼翻訳者として入社。1,2か月程、IT、化学分野で「Tradosを使った何と呼んだらいいか分からない仕事」や翻訳など。その後、医薬文書のチェック(プロトコルCSRなど)。半年弱で退社。この期間で自分にとって何が一番役に立ったかと言われれば、部署に置いてあった、「薬事・申請における英文メディカル・ライティング入門 」4冊と AMA Manual of Style。休み時間はずっと読んでました。この期間、AMWA (American Medical Writers Association) のテキストをセットで購入。
  • 退職後、お世話になった翻訳学校(主催会社)のトライアル挑戦、合格。やはり最初は様子見で分量の少ない案件。期間も2,3週間空いたり。徐々に分量の多い案件を頂くようになる。フリーランス翻訳者ここに誕生
  • 1週間程前、外資系翻訳会社のトライアル挑戦、合格。追加でトライアル受けませんか、と言われるが、仕事が忙しくて来週まで待っていただいてる状態。

 

翻訳の勉強し始めてここまで来るのに1年と半年程。ただ、洋書をそれ以前から読んでたのは非常に大きい。

 

役に立ったもの(テキスト)

 

  • DHC の日英メディカルコース
  • 薬事・申請における英文メディカル・ライティング入門 4冊
  • AMWA (American Medical Writers Association) のテキスト
  • 解剖生理、薬理学の本(?)

 

一般的?に言われているような、医学的知識今のところ自分に役に立っているのか分かりません。一度、遺伝子のことで困ったことがありましたが、専門的すぎプラス最先端のことなので本での勉強は役に立ちませんでした。それでもネットで解決です。なので本当の基礎レベルで十分だと感じています。

 

役に立っているもの(ツールなど)

 

  • イートモ
  • 研究社オンラインディクショナリー
  • ライフサイエンス辞書
  • エクセルでの自前辞書(徐々に)

 

ツールとは呼ばないですね。仕事をする時にパソコンで立ち上げます。

翻訳学校通う前など、ネットで調べた結果、物凄い数の辞書などが必要だと思っていましたが、お金は結構な金額を無駄にしました!!2万以上ぐらい無駄に捨てたかもしれません。

 

上の3つで自分には十分です。ライフサイエンス辞書なんて無料です!!10万以上の価値はあります

 

仕事を始めると、特殊な用語に出会うため、試行錯誤しながらエクセルで用語をためています。もの凄く質素なものですが。

例えば、「一変」は調べるのに30分以上かかりました。Partial Change Application (PCA) です。今思い出しましたけど、「マル貯」の英訳って何でしょう。入力し忘れました。これも相当長い時間かけて調べた記憶があります。

 

 

これまでに役に立った勉強

 

  • 洋書読書(フィクション・ノンフィクション・雑誌・オンライン記事)(60%
  • 英語速記30%
  • DHC の日英メディカルコース+薬事・申請における英文メディカル・ライティング入門+AMWA10%

 

英語速記というのはネットで見つけた英語の勉強方法で、松本亨さんという方が提唱したものらしいです。自分流のやり方を簡単に言うと、

  1. ワード開きます。
  2. 読んだ本の感想などを1時間、猛スピードでひたすら打ち込みます。
  3. ファイル名は、打ち込んだワード数。

これだけです。自分は、ヤングアダルト向けのフィクションの感想も全てメディカルライティングのスタイルを使います(コロンやセミコロン使ったり)。

 

ただ、これやり始めたのははごく最近です。

でも効果はすごいです。もっと前に出会っていたかったです。

 

で?

 

日英翻訳に関しては、純粋な英語力

日本語の読解能力に関しては、よく分かりません。

洋書読みまくっているせいで、不自然なニュアンスで英文が仕上がると、どこかでしくじっているということは少なくとも分かります。ピリッ!きます。

洋書でも「読解力」はつきます。もちろん日本語力はつきません。

 

医薬とは全く関係のない、普通の文章で時間が取られる自分は本当に未熟だと思います。例えば、「XXXX が起こる場合 と YYYY が起こらない場合の事態を想定しなければ....」など医学用語が何も絡んでないところで時間を使わないのが今の目標です。

まだまだ洋書インプット、アウトプットが足りてない

 

今回は自分の勉強方法を整理するためでもあります。

当然、勉強方法は人それぞれ。

自分に合ったやり方を早く見つけることが重要ですね。

 

薬事・申請における英文メディカル・ライティング入門 I改訂版

薬事・申請における英文メディカル・ライティング入門 I改訂版

 

 

 

薬事・申請における英文メディカル・ライティング入門 II

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薬事・申請における英文メディカル・ライティング入門 III

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薬事・申請における 英文メディカル・ライティング入門 IV

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