あまり知られていない洋書を読む時に注意する変わった英語の使い方
日本の小説でも見かける表現の仕方もあります。
簡単な例文を使いながら出来るだけシンプルに(ちょっと大げさな感じに)紹介していきます。
1. コンマをあまり使わない。
日本人が学校で習うほどコンマを使用しません。小説に限らずです。
これは見栄えの問題です。洗練された印象を出すことができます。
Yesterday when I was watching the TV in my room he came into my room.
洋書を読む時に難易度が高く感じるポイントです。
慣れていないと、見たことがない文法?と勘違いしてしまいます。
2. 文章をぶった切る
I have to study English tonight.(今夜は英語を勉強しなくちゃ)
Because I have a test tomorrow.(明日はテストがあるから)
文法的に正しい普通の文章は、二つの文章をつなげて
I have to study English tonight because I have a test tomorrow.
とする文章です。
これは小説でよく見る手法で、二つ目の文章のインパクトを強烈に読者に与えるため、こういった書き方をします。
3. 主語・動詞がない
日本の小説でも見かける表現です。
英語を5文型という規則にガチガチに固められた言語と勘違いしがちですが、あくまでも言葉です。けっこう自由に使います。
二つ目の文章に注目です。
The movie is finally over.(やっとこの映画が終わってくれた)
Very difficult, pretty tough, really disgusting, not to be watched anymore.(めっちゃ難しくて、わけ分からんくて、気持ち悪くて、絶対にもう観ない)
このような二つ目の文章は色々な形で現れるため、パターンというものはありません。
単語やフレーズをただ並べただけのような感じなので、一つ一つの言葉から浮かぶぼんやりとしたイメージが頭に描ければ成功です。
こういった文章を日本語に訳すのは翻訳者さんが苦心して行う仕事で、洋書を読む人が日本語に訳そうと考えるのは間違いです。
4. ing で彩りを添える
一般的な会話でもそうですが、ing を使って文章に説明を加えることが良くあります。
That movie was just terrible, just yelling, just shooting, just killing, and that's it.
(あの映画はゴミだ。叫んで、撃って、殺して、それだけ)
ing がどの言葉を修飾するかですが、その時々によって変わります。雰囲気です。
正しい文法では直前の単語を説明するために使われるのですが、普通の会話や小説では話の雰囲気で文章全体をなんとなく説明している印象があります。
これも日本語に訳すのが難しいので、訳し癖が付いている人には難しいポイントかもしれません。単語のイメージに集中してください。
5. 挿入句が大好き
挿入句は元の骨格となる文章に風味を添えるものです。雰囲気だけ味わったらさらっと流すのがポイントです。あくまでおまけです。
挿入部分に色をつけておきます。
I have a pen and a notebook.
ペンとノートを持ってる。
I have a pen, of course, and a notebook, accidentally.
ぺんは持ってる。当然だ。ノートも持ってる。こっちは偶然だけど。
I saw a dog in the park yesterday.
昨日公園で犬を見た。
I, not my brother, saw a dog, it was yellow!!, which might not be believed by anyone in this world even if I say it a hundred times!, in the park yesterday.
昨日公園で僕が(弟じゃないよ)犬を見たんだ。何回言ったって誰も信じてくれないかもしれないけどさ、黄色だったの!!
最後に
他にもまだまだありますが今回はこのくらいです。
最後に、洋書を読むための力を一瞬で上げてくれる方法を紹介します。
それがキンドルです。
単語の意味が自動的に文章に上に表示されます。
特にコンマが少ないタイプの文章を書く作家さんの場合、名詞や動詞ぐらいは何となく見分けがつかなければ読むのが大変です。
キンドルを使えば辞書を引く時間が必要ありません。
それでは素敵な洋書に出会ってください。